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比叡山 International Trail Run 50km

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三河から2週間。比叡山50kmを走ってきました。
ちょっと間が短くて、足が回復するだけで精一杯、という感じでしたが、奥三河は昨年怪我で欠場、比叡山は昨年序盤突っ込みすぎて後半ガタガタ、という展開でしたので、両方どうしてもリベンジしたかった。
2週間しか間がないのはちょっと心配だけど、ある意味、1回ピークを持って来るだけで2つとも走れて効率的?と考えることにして、春の2連戦にエントリーしました。

装備

普通なら50kmのレースには、ベスト型のザックを背負って出るんですが、今回はマンタレイ(ノースフェイスの腰に巻くやつ)だけで行けるんじゃないか、と考え、試行錯誤してみました。
昨年比叡山に出ていたJoe Grantが、何も背負わずに腰にものを入れるだけの格好で走っていました。大会後に、Sky High Mountain Worksのトークイベントに出た時に、そのことについて質問が出ると、「あの必携装備なら腰に入るから何も背負わずに走った」と言っていて、むしろ「なんで背負ってるのみんな?」的な返事をしていたのが記憶に残っていました。
それで、僕も真似してみようと思ったんですが、問題は1リットル以上の飲み物。その他の、カッパやヘッドライト・補給食は入るとしても、1リットルを腰で持つのはちょっとした工夫が必要。
あれこれ試した結果、500mlのペットボトルを背中に2本刺しすると良い感じになることが判明。

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(写真は1本ですが、これを2本並べて刺す)
ただし、このまま走ると、下りでボトルが飛んでいきそうなので、ゴム紐をくっつけて引っ掛けられるように改良。1週間前に鈴鹿山脈で試してみましたが、なかなか良い感じでした。
ということで、50kmレースにザック無しで挑んでみることに。
僕は汗が多くて、奥三河の時も人一倍ザックが塩で白くなっていて、水もなくなったりしていたので、少しでも涼しい方が良い。そういう意味でも、ベスト一枚でも薄着になれるのは暑さ対策としても良いかなと考えました。

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それからシューズ。今年に入ってから、アルトラのエスカランテを履き始めましたが、これの具合が良くて、すっかりこればっかり。もともとロード用シューズなのですが、ロードだけじゃなくて普段履きからトレイルまで、ほとんどいつでも履くようになってしまいました。
三重行き100kmも、奥三河70kmもこれで完走。もはや、普通のトレイル用シューズの走り心地を忘れたと言っても良いくらいだったので、今回も当然エスカランテで走るつもりだったんですが、当日の天気予報が雨!しかも結構な大雨の予報。むおー。
これまでも雨上がりのトレイルは走っていましたが、大雨のトレイルをロードシューズで走るとどうなるのかはちょっと分からない。さすがにブロックのあるシューズの方が良いだろうか。でも、今年一度も履いていないような靴で50km出るのもリスクがあるし。
とあれこれ考えて、やっぱり慣れている方で行こう、とエスカランテで出ることしました。
多分滑るでしょうけど、滑る場所はそんなに多くないだろうからそこだけ注意すればなんとかなるんじゃないかな、という見込みで。(どうなったかはあとのお楽しみ)

作戦

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三河に続いて、序盤ゆっくり入る、を徹底。奥三河の時は、4分の1から半分くらいの区間で少しペースアップしすぎたので、今回はそういう真似はせず、とにかく最後まで冷静に行こう、と思ってました。
昨年のタイムは7時間37分。例によって、いつも目安にさせてもらっている丹羽さんのタイムは、1年目が7時間7分、2年目が7時間18分。丹羽さんが調子が悪かったという昨年のタイムは超えたい。できれば1年目のタイムを超える。もっと行けたら7時間を切る。これが目標です。(ちなみに1年目は今よりもコースが長かったので、丹羽さんのタイムは今のコースだと6時間台になるとは思うんですが、そういう細かいことはこの際無視w)
序盤から中盤まで、しっかり抑えていって、後半、仰木の林道とか、横川の登りとかで、ペースを落とさずに、颯爽と前から落ちてくる人たちをかわし、ゴールに向けてどんどんと順位を上げていく、というのが展開のイメージです(笑)。はてさて、どうなることやら。

本番(前半)

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ということで本番。天気は雨。やっぱり雨。夜中はかなり本降りでした。どちらかと言うと、スタッフの方や、応援してくださる方が大変だと思うのですが、走る方としては、涼しくて良かったな、と思うことに。

僕たちの10分前にまず50マイルの選手がスタート。定員100人なのでスタートもそれほど混雑しておらず、強者たちが出発していきました。格好良い。いつかあちら側に加われる日が来たりするんでしょうか。

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そして50kmの第1組がスタート。昨年はここで、15番手くらいでスタートして、比叡アルプスまでガンガン飛ばしたことが、あとになって大きく響いたのですが、今年は50番手くらいに並んでスタート。そのまま無理せず進みます。抑えて抑えて。

少し渋滞しながら大比叡まで登り、下りに。走り慣れた道を下り始めたのですが・・・滑るw。こ、これは滑るぞw。
やっぱり、今のシューズで走ったことがあるレベルを越えて道がぐじゅぐじゅ。いかにも滑りそうな急な傾斜のところとかは、むしろ気をつけるのでいいんですが、どちらかというとそんなに気をつけないちょっとした斜面で「ずるっ」と行くことが何度か。

これは気をつけないとステン!と行くな、と思い、慎重に行くことに。ちょうど序盤は抑えていこう、と思っていたので、ちょうどいいや、と思うことに。

そのまま比叡アルプスの登り返しまで降りていきました。あとからStravaのログで見てみると、この下り区間、昨年は22分だったのが、今年は28分。なんと6分も違いました。+27%も時間がかかっているというのは、相当な差です。さてこれが、吉と出るか凶と出るか。

比叡アルプスの登り返しは昨年が30分30秒で、今年は32分20秒。この辺からもう盛り返し始めてます。よしよし。そう言えば去年は、もうこの辺で少ししんどくて、尾崎くんに追い越されても息が上がってついていけなかったっけ。今年はまだ、息は上がっておらず、傾斜がゆるいところは小走りで走り続ける余裕があります。

第1エイド手前の急坂は滑り台。ドロドロで全く立っていられないので、滑っていくしかない。もう滑り台だと思って滑って下りましたが、前から後ろから「うぉわー!」とか「ぎゃぁー!」とか奇声が聞こえてきます。下りだけじゃなくて、登りも少し滑って面白かったw

第1エイドは常田さんと挨拶して、泥だらけの手だけ洗ってそのまま出発。補給はまだ大丈夫なので、前を急ぎます。坂本までの下り区間は、昨年が33分、今年は36分。やっぱり下りはスピードが出ていません。奥三河で下り攻めすぎて大腿四頭筋がつったこともあり、あまり攻めすぎないように、と思っていたけど、今日は足が滑るので必要以上にブレーキをかけているような気も。

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坂本から登り始めると看護婦さんがレッドブルを持って立っていたので、思わず立ち止まって一杯。さすがに通り過ぎれないw。延暦寺の登り返しは昨年33分、今年も33分。ここでペース的には追いついた。スタート地点に一旦戻ってきて、南回りの1周が完了。紀貫之のお墓辺りで最勝寺さんが写真を撮ってくださった。

ここまでの累積タイムは、昨年が2時間33分。今年は2時間47分。14分差。結構差があるな。本当に逆転できるのかな?w(というか、去年は序盤ほんとに速かったんだな)

後半戦

根本中堂を越えて、北回りルートに。地蔵までの下りで、2,3人に抜かれ、せりあい地蔵までの登りで追いつく、という展開に。やっぱり下りが少し遅いみたい。

せりあい地蔵の登りは昨年32分で今年30分。この辺りから、昨年のペースを逆転し始めました。よしよし。

ただ、周りのランナーをどんどん抜いていく、という展開にはあまりならず、ただ、一緒に歩いている、というだけでやっとでした。奥三河の時は、このあたりからどんどん抜けたんですが、比叡山はみんなそんなに無茶な入り方をしていないのか、大きく崩れている人はあまり見かけません。

4,5人の集団の最後尾でせりあい地蔵に近づいて行きましたが、このまま行くとせりあい地蔵で待っている私設エイドの皆さんや、丹羽さんやいちごちゃん達が写真を写真を撮ってくれているかも知れないのに、うまく写れないかも、と思い(何を考えているんだw)、エイドの少し手前で走りはじめて集団をかわし前に。(おかげでいちごちゃんに良い写真を撮ってもらえましたw)

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丹羽(紀)さんと薫さんと少し声をかわして横高山へ。薫さんが写真を撮ってくれるので、「走りますよ!」と言ってまた走ってみるが、横高山の激坂の前に、すぐに歩きに。去年はこの辺からもう足に来ていて、どんどんスピードが出せなくなりました。今年はまだ行ける気がします。

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水井山を越え、大尾山に向かうトレイルも、ゆるいところはなるべく走りで。(去年は全く考えられなかった)
大尾山を越えると、滝寺への激下り。ここも完全に滑り台。ツルッツルで、もう全く靴はグリップしないんですが、ロープが張ってあるので、ロープを握りながら「つつつーー」っと滑る滑る。おりゃー、と滑っていくと、割と上手に滑れるので、調子に乗って人を追い越させてもらってそのままの勢いで下りていきました。

滝寺には恒例になってきている三浦さんたちガンバフンバのエイド。水をかけてくださるので、泥で汚れた身体を少しきれいにして、出発。出ていくところでガンバフンバ応援。僕もガンバフンバ!しました。(ところでガンバフンバってなんなんでしょうw)

昨年滝寺の通過が4時間52分、今年は4時間55分で、ここでほぼ追いつきました。よし。後はここから、どれだけ上げていけるか。

滝寺の先の林道が、今年は工事中ということで、迂回路に。ここは下見に来れていなかったので、どういう道か知らなかったんですが、入ってみるとなかなかの激坂。わーん、これは聞いてないw。こんなに標高差あったっけ?というくらい、しばらく急坂を上って元の林道に復帰。ここから仰木のエイドまでダラダラ登ります。昨年はここはずっと歩きで、軽やかに丹羽さんにパスされたんですが、今年はゆるいところは走れてる。ただ、周りのランナーも大体同じペースで、要するに去年の自分が後半崩れすぎていたんだな、ということを痛感。

仰木エイドは昨年が5時間37分で、今年は5時間34分。ここで逆転。逆転なんですけど、もうここは38km地点。残り12km、4分の1しか残っていない時点で、まだほとんど時間差はないということに逆にあとで驚きました。終盤4分の1で記録は大きく変わるんですね。

ここから仰木への下り。昨年は足が痛くて、全然スピードが出せず、仰木で子どもたちが叩いてくれる太鼓の音に涙を流しながら走ってました(笑)。それに比べれば今年はまし。下りは4分台のペースで走り、昨年25分かかったところを20分で下りました。だんだん昨年と差が開きます。

ただ、ここまで抑えに抑えてきた、と言っても、身体には疲労感が出ています。そして、大腿四頭筋が痛い。下りは抑えていたつもりでしたが、滑るのを警戒してブレーキしすぎたのか、痛くなってきました。奥三河のダメージがまだ完全に回復していなかったのもあるのかも。

ただもうここまで来たら、気持ちを切らさずに進むしかない。ずっと抑えてきたし、そろそろ少しくらい良いところ見せていこう、と思い、横川への登りで少し気合を入れ直しペースアップ。気持ちを集中してパワーウォーク。ドライブウェイに一度出て、そこから急な階段を登っていくと、上の方に見覚えのある姿が。頑張って近づいていくとやっぱり、50マイルに出ている西さんだ!やっと会えた!かなり良いペース。

後ろから、「その後姿は!」と声をかけると、振り向かずに「その声は!」と答えてくれて、一緒に横川のエイドに向かう。少し会話しつつ、エイドの手前で野田さんがハイタッチしてくれて、短いトレイルに。ところが、短いトレイルを登っていたら、急に頭がくらっときて、倒れそうに。「え?」と思いつつ、足が少しフラフラして、うまく歩けない。そんなことをしていると西さんがどんどん先に行ってしまう。あー、待ってー、と思うものの、身体が思うように動かない。

横川のエイドに着いたときには既に西さんの姿はなく、置いて行かれてしまいました。多分、横川の登りで少し強度を上げたので、ぎりぎりのところで保っていた身体に負荷がかかったんでしょう。そこで西さんに会えたことでさらに興奮したのか、ほっとしたのか、何かわからないけど自分でもビックリ。一旦頭に血を戻そう、と思い、エイドで座り込んで頭を下にして息を整えます。

ただ、もうゴールまでは5km。こうやって、座っている時間が、1秒1秒、ゴールタイムから失われていく。せっかくここまで良いペースで進めてきたのに、ここで必要以上に休んで台無しにする訳にはいかない。そう思い、1分ほど休んでスタート。ここからは走りやすい下りだし、下りながら回復するかもしれない。

この時点で、スタートから6時間30分。残り5kmを30分で行くのは難しいから、7時間を切るのは難しくなってしまった。でももしかしたら、7時間7分はぎりぎり行けるかもしれない。やれるだけやろう。

そう思って林道の下りに入る。幸い、頭のフラフラは治ってきて、ちゃんと真っ直ぐ走れる。ここも4分台のペースで走り抜け、最後の2kmの上りに。この上り、みんなは「最後の急登」と言って嫌がる人が多い気がするけど、僕は結構好き。傾斜が緩いからか、去年もここはすごく良いペースで登れたし、あまりつらい思い出はない。50マイルの人は、まだまだ先があるけど、僕はもうこの上りを登れば最後。すべてを出し切ってゴールで倒れても構わない。そう思って、出し切るつもりで登っていった。

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最初は全然前に人が見えなかったけど、途中から何人かかわすことができて、上の方に西さんたちがまた見えてきた。やった、追いついた!僕はもう最後なので、先に行かせてもらいます、と前に出て、さらに追い込む。林道に出ると、これまた50マイルに出ている福田さんと丸山さんが2人で歩いていた。4月に一緒に50km練習した福田さんと、マウントチョップでお世話になっている丸山さん。二人仲良くここまで走ってきたらしい。二人とも調子が悪くて、50マイル完走は難しいかも、と言っている。がんばってください、と言いつつ、先に行かせてもらう。最後の激坂も追い込んで、ゴール。

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ゴールタイムは7時間13分でした。昨年から24分短縮。7時間切りにも、7時間7分にも届かなかったけど、7時間18分よりは早くゴールできた、というなんとも微妙な結果に。(丹羽さんの記録を目指して、ちょっと届かないくらいでゴールする、というのがお家芸みたいになってきた感も・・・w)まあ、仰木の迂回ルートで+5分くらいはかかっている気がするので、実質30分短縮くらいでしょうか。

昨年と比べると、前半の1周は14分遅れで、最後は30分前に行けたので、後半で45分ぶんくらい挽回したことになります。すごい。

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順位は翌日に分かったのですが、なんと29位。昨年であれば65位くらいのタイムだったので、ちょっと驚きましたが、今年は速い人が50マイルに出ていたので、その分順位が良かったようです。

振り返り

ということで、無事完走できましたし、昨年よりも大きく崩れることなく走り切れました。タイムもまあ、攻めの目標には届かなかったですが、順位が良かったこともあってまずまず満足しています。

リザルトを見てみても、

  • 2A(根本中堂)の通過時間が僕より遅くて、ゴールが僕より速い選手:4人
  • 2Aの通過時間が僕より速くて、ゴールが僕より遅い選手:8人

という感じだった。


StravaのFlybyで、同じようなペースの方との比較を見ても(グラフのX軸(横棒)が僕のタイム。上に行くほど僕の前、下に行くほど僕よりも後ろのタイム差がある事を表す)、後半にかけて離されていっている人よりも、離していっている人のほうが多かった。
このあたり分析してみても、どちらかというと序盤抑えて、後半上げていくという展開ができた。

序盤から抑えていく、という作戦は、今回かなりうまく行って、長い距離のトレラン大会でこれまでで一番うまくペース配分ができた気がします。長いのはこういう感じで行けると良いのだと思います。

思いますが、何だろう、何か、ちょっと物足りなさも・・・笑。思いっきり追い込んではあはあ言う感じがなかったからなのか、あまり華々しいシーンがなかったからなのか。。そういうものを求めると、必ずしっぺ返しを食らうことになるので、禁物なんですけど、それはそれで楽しんでいたんだな、とも思って、ちょっと複雑な気分。

ただ、実力を出し切れていなかったのか、というと、決してそうではなくて、横川で少し追い込んだらふらつくくらい絶妙なバランスで、ぎりぎりのところで保ちながらほぼ理想的なペースで走れていたんだと思うし、大会から2日経っても全身筋肉痛で、やっぱり身体には相当負荷がかかっていたんだな、ということも分かったので、まあ、レースとしては、これで良かったのだと思います。

ザックを背負わずにマンタレイで臨んだ点は、やっぱり上半身が身軽で、特に上りが楽な気がしました。今回は雨で涼しかったので、暑さ対策の効果は不明。ただ、水をたくさん入れている時に、下りで若干腰が引けるような気がして、下り攻めきれなかった要因の一つになっていたような気もするので、もう少し条件を変えて試してみようと思う。

シューズに関しては、走り慣れていて信頼できたし、概ね軽く走れて良かったけど、やはり少し滑るのが怖くて下りでブレーキになっていた気がするので、そこは改善点かも。雨の日用にブロックのあるシューズもレパートリーに入れて置いたほうが良いかもしれない。

三河比叡山と、2戦続いて大腿四頭筋の痛みで終盤に攻めきれない状態になったので、強化できると良さそう。鍛えるには、下りの練習をするとか、荷物を背負って走るとかなのかな。

とまあそういう感じで、細かく今後に向けての改善点はあるものの、概ね、成功だったと思います。良かった。昨年より進歩できたのが良かった。うれしいです。

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それから、仲間の西さんも二宮さんも、去年よりさらに速くなっていて、みんな去年を上回って走れていたのも嬉しかった。
50マイルに出た大槻さんや木村元さんは見事に完走していて、めっちゃ格好良かったです。

大会について

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比叡山は、関西トレラン界のお祭りみたいなイベントになってきている。コースのあらゆるところに、いろいろなチームの方が私設エイドを出してくださっていて、温かい声援を送ってくれる。ゴール地点では、たくさんの人と話せるし、みんなでゴールする選手を出迎える。

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僕はこの、ゴールで戻ってくる選手を待っている雰囲気が好きだ。同じ苦労を共にした人たちみんなが、本当に良い顔をしている。

今年は特に、50マイルが新設されて、「一体何人帰ってこられるのだろう」と注目しながら、今か今かと選手を待っているのが楽しかった。50マイルの選手たちは本当に格好良かった。金色のゼッケンが光って見えた。完走できた人も、できなかった人も、光っていた。定員100人のクラスで、完走できたのはたったの20人しかいなかった。20人ですよ。両手と両足で数えられますよ。

何か、物足りなさを感じるのはなんなのかなあ、と考えていたけど、そうか、50kmをこのくらいのタイムで走るのは、「もうできる」ことになっちゃっているのかな。「できるかどうか分からない」挑戦に挑んでいる人たちを見ていて、なんとなくチャレンジ成分が足りないと思ってしまっているのかな。

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そんなことを思いながら、50マイルのリザルトを眺めていると、最終完走者の門田さんの50km通過タイムが7時間9分、14位の山上さんの通過タイムは7時間16分。50マイルの完走を目指そうと思えば、50kmを7時間15分くらいで通過するのがギリギリのラインになりそう。そして僕は7時間13分。うーん。。笑

今回走り終わったあとは、ここからもう一周走るなんて、想像できないな、と思ったし、あのまま同じペースで30km走れるわけじゃないから、完走まではもう一段階強くならないと届かないんだけど、でも、憧れますね。ほんとに輝いて見えたから。

たくさんの仲間が見守る中で、50マイルを完走できたりしたら、最高に嬉しいだろうな、なんて考え始めています。

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(写真:森田利佳さん、最勝寺進さん、丹羽薫さん)

奥三河パワートレイル本番編

比叡山で最後の練習

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三河パワートレイルの前に、最後にもう一度、長めの練習をしておこう、と思い、比叡山トレイルランコースを8割くらい走りに行った。家から行って帰ってきたので、全部で53km。

意識したことは、とにかく最初を抑えて、終盤までイーブンに近いペースで行けるようにすること。丹羽さんと走っていて感じることは、とにかく最初は、「こんなにゆっくりで良いの?」と思うくらいゆっくりだということ。ただし、そのペースが、落ちない。それで、結局コース全体で見たら、速いタイムになっているのだ。

何度か一緒に走らせてもらったことで、だんだんと身体にその「ゆっくり入る」感覚が身についてきていて、今度は一人で、それをやってみようと思った。

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バプテストから比叡アルプス、坂本から延暦寺に戻って自販機で休憩。そこから地蔵に降りて横高山に登り返し、仰木峠からショートカットして林道に降りる。そのまま林道を仰木へ下り、横川に登り返して林道の下り。ゴール手前の上りを登ったあと、大比叡を越えて北白川に抜け、自宅まで53km。

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攻めすぎず、緩めすぎず、淡々と走っていくと、最後までほとんどペースを落とさずに50km走ることができた。北側の滝寺をカットしたため、本番コースでのタイムは分からないが、ペース的には7時間半ちょっとのペースだったと思う。昨年の本番のタイムが7時間37分だったので、練習でほぼ同じタイムで走ることができた。

終盤の横川からの下りの林道区間は、昨年は足に疲労が溜まってペースが上がらず、21分かかっていたが、今回は17分で走れた。昨年いろんな上りで、Stravaの区間タイムを気にして走った区間で、ベストを更新するようなことはなかったが、全体のタイムは一番速い、という、まさに意図したような走り方ができた。このイメージで、本番に挑もう。

嬉しいニュース

三河の一週間前の週末、朝から中国の100kmレースで、丹羽さんが優勝した、という知らせが飛び込んできた。海外レースで優勝!すごい!春先から、何度も練習でご一緒させてもらっていたので、我がことのように嬉しかった。(知らせを知ったあと、しばらく嬉しくてその辺をぐるぐる回りながら家族に何度もうれしいうれしいと言っていた気がする笑)

海外レースでこれまでも上位に入って来られていたし、最近は海外で活躍する選手も出ているけど、優勝というのはまた、格別だ。そして、やっぱりああいうペース配分で十分戦えるんだな、と分かったことが自信にもなったし、終盤の上りで追い込む丹羽さんの姿を想像することができて、最後の逆転劇の様子を想像して興奮した。

とにかく、おめでとうございます。僕もがんばります。

三河パワートレイル本番

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(撮影:丹羽薫さん(以下自分が走っている写真は同様))
ということで、ついにやってきた、奥三河パワートレイル本番。チームチョキの皆さんたちとご一緒させて頂き、和やかな雰囲気で会場に入った。
作戦はもちろん、「ゆっくり入る」こと。70kmもあるし、後半に険しい山道が待ち受けているので、とにかく序盤を抑えていく、ということを意識した。

目標は10時間切り。できれば昨年の丹羽さんのタイム9時間35分に近付きたい。

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スタートはぎりぎりまで車で温まり、最前列から少し後ろに離れた100番手くらいの場所に並ぶ。アップもせず、ゆっくりしか走れない身体とポジションでスタートラインに立った。

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スタート直後にロード区間が続くが、ここもキロ5分から6分ほどのペースで入り、茶臼山へ。杉浦さんも同じく、序盤抑えて走っていたので、お互いに写真を撮りあったりする。ゆっくり茶臼山に登っていると、あっけないほどすぐに頂上が現れ、そこから下りに。

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(杉浦さんの後ろで荷物を落として拾っているのが僕です)
下りもほどほどのペースで進んでいく。自分では、こんなもんだろう、と思って走っているが、周りがなかなか速い。男子の上位選手は全く見当たらないどころか、女子の選手にもたくさん抜かれていく。「さすがにこれはちょっと、抑えすぎなんだろうか?」と思い始める。

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つぐ高原に向かう林道の下りは、スピードの出やすいゆるい下り坂。ここで、周りに合わせてペースが少し上がってしまった。(そういう意識はなかったが、ログを見たらキロ4分半ほどのペースに上がっていた)それでも、周りと同じくらいのペースだった。

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つぐ高原の通過が106位。時間が1時間10分。昨年の丹羽さんの通過時間が1時間6分なので、4分も遅れている。やはり、さすがにこれは遅すぎたか、と思い始める。

まだ飲み物もたくさんあり、つぐ高原は補給無しでそのまま通り過ぎる。このあたりから、「もう少し上げていこうか」と思い始めた。細かいアップダウンのあるトレイルで、どんどん人をかわしていく。これまでのレースでは、序盤にかなり前の方で突っ込んでいって、だんだん抜かれていく展開が多かったので、この、「途中から抜いていく」というのがなかなか楽しい。その楽しさもあって、前の人をかわして、また前の人が見えるとその人を目標に迫っていて、またかわして、と繰り返していく。

トレイルのアップダウンを快調に進み、面ノ木園地もスルー。林道の下りに入ると、ここでもまずまずのペースで進み笹暮のエイドに。ここで水分だけ補給し、すぐにタコウズ側の下り林道に入る。この下りでもペースが上がっていき、キロ4分20秒ほどのペースで進んでいった。

4分20というと、平地で走ったら、僕の場合かなり速いペースで、決して「抑えた」ペースではないのだが、最初に十分抑えて入った、という気持ちがあったのと、道が適度に下っていて、傾斜に合わせて身体を動かしていたらそのくらいのペースになってしまう感じで、息も乱れず、あまり体力を消耗している感覚ではなかったのでそのまま下っていった。

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設楽大橋まで下りきると、丹羽さんが応援してくれていて、そこで「速いですね!大槻さんから5分差くらいですよ」と言われた。どうやら、つぐくらいからペースを上げて、上位選手の大槻さんにも迫ったみたいだ。感覚的にはまだ体力は残っていると思っていたので、「まだまだ行けますよ!」と元気よく返した。(が、この時が一番元気が良かったかもしれない)

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小松のエイドまで登り返して、エイドに到着。ここで順位が58位。3時間48分。なんと、つぐの106位からこの区間で48人も抜かしたことになる。(そりゃ楽しいわ)そして通過時間も、昨年の丹羽さんが3時間52分なので、4分早く着いている。最初は4分遅れだったので、8分も挽回したことになる。この第2区間が今回のレースで一番快走できて、順位もジャンプアップした区間になったわけだけど、結果的にはそのつけがあとあと回ってくることになる。なにせ、まだ距離は37km。半分しか来ていない。そして、後半は、前半とは全くことなる、険しい山道が待っている。

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小松を越えると、いよいよ本格的な山道に入る。最初の鹿島山の山麓を行く道は、それほど険しくなく、「こんなものか」と思って走っていたが、和市を越えて岩古谷山に取り付くと、激坂が現れた。激坂というより、急な階段や岩の塊をよじ登っているような箇所が出てきて、上りも下りも想像以上に険しい。ここで、一気に足にきた。太ももの前(大腿四頭筋だろうか)に疲労を感じ、油断するとつるようになってきた。

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どうやら、長い林道の下りでペースを上げて走ったせいで、筋肉に疲労がたまってしまったようだ。心拍を抑えていても、そういう落とし穴があるのか!(と今さら思っても遅いw)

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あまりペースを上げられないが、それでも気持ちは切らさずに、「やれる範囲で、やっていこう」と気持ちを切り替えて進み続ける。岩古谷山にたどり着いた時は、嬉しくて思わず写真を撮ってもらった。景色が素晴らしい!なかなかの達成感。

そこからも何度も何度も険しいアップダウンが続き、なかなか終わらない。鞍掛山を越えると次のエイドに着くことは分かっているので、もうそろそろだろうと、コーススタッフの方に「次が鞍掛山ですか?」と聞くも、「いや、もうしばらくあります」という返事。とほほ。。

そうこうしているうちに、飲み物がなくなってきてしまった。小松のエイドまで、ほとんど飲み物は減らさずに来れたので、そのままの調子で小松でも満タンにせずにトレイルに入ってしまったのが裏目に出た。足がつっているのに、水がないというのも致命的である。あまり強度を上げて汗をかき過ぎないように、少し抑えながら進んでいく。上りもつらいけど、下りもつらかった。大腿四頭筋が一歩ごとにぴきぴき言っている感じがする。

自分の中では、小松までの走りに比べて、ここで一気にペースダウンしてしまったように感じていたけど、意外と抜かれることは少なかった。というよりも、淡々と進んでいるうちに、たまに人を抜くこともあって、「自分もつらいけど、みんなもつらいんだな」と思った。

「これを登ったら鞍掛山ですー!」と上から声が聞こえてきた時は、ほんとに嬉しかった。スタッフの方が、ずっと上の方から呼びかけてくれている。よし、これを上りきれば、下ってエイドだ。水が飲める。助かった。

鞍掛山を越えて下っていくと、四谷千枚田のエイドステーション。ここにたどり着いた時は、まるでオアシスにたどり着いたような気持ちになった。「やったー、助かった!」。

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四谷千枚田には56位で到着。6時間6分だった。大きく崩れた気がしたけど、小松から3位しか下げていない。丹羽さんペースは6時間4分だったので、また2分遅れでビハインドになった。

足はつるし、喉も乾いているしで、たくさん水分補給し、かぶり水を頭からかけてもらう。豚汁とおにぎりを頂き、一旦日陰に座り込んで、ゆっくり補給した。ちょっと一回落ち着こう。気温も上がってきていて、少し熱中症っぽい感じもあったので、身体が落ち着くまで少し座っていた。

しばらく座って休んでいると、身体も回復してきたので、気を持ち直して出発。結局10分ほど休んでいた。出発した時は60位になっていた。

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ここからしばらくロードを進み、宇連山に向かう険しい上りがまた現れる。この上りは、昨年応援で来た時に、かなり上の方まで上ったことがある。その時は家族を連れて一緒に登ったので、小学生の息子も登っていた。その記憶があったので、道が分からない不安もなかったし、なにか「帰ってきた」という安心感があった。

それもあったのか、さっきまでの区間に比べると、まだ足が軽い。そうか、やっぱりこうやって、回復することもあるんだな、と思った。「もうだめだ、もうだめだ」なんて思っていたら、どんどん落ちていくばかりだけど、調子が悪いときでも諦めずに進んでいたら、また良くなったりするんだ。「ここまでと思ったらそこまで」といういつぞやの言葉を思い出した。そうそう、ここまでと思ったら、そこまでだよ。

ももの痛みは治らないけど、行ける、必ずゴールする、と思って進み続けた。宇連山を越え、棚山高原の最後のエイドステーションに54位でたどり着いた。四谷から6位も順位を上げている。こんな後半に、順位を上げられる展開は始めてだ。一度は、オーバーペースで終わったか、という状況になりかけたけど、そこから再び順位を上げる展開に持ち込めた。自分の中でも、ちょっと成長を感じた。

棚山高原は最後のエイドと言っても、ここからゴールまでは13kmもある。しっかり水を満タンにして、最後の鳳来寺山に向かう。

棚山高原を越えて、急な下りに入ると、向こうに鳳来寺山の山容が姿を表した。「でかい!遠い!w」思わず叫んでしまった。ちょうど近くにスタッフの方がいたので、「あれが鳳来寺ですか?」と聞くと、「そうですよ」と言うので、「遠くないすか?」と聞いたら、「そうでもないですよ〜」と明るいお返事。うむむ。まあ、見えている山は、案外近かったりもしますもんね。

鳳来寺山の上りもまた、やっぱり急登だった。最後まで手を緩めることはないようだ。登っていると、いよいよ足が悲鳴を上げ始めた。体力的にはまだいけるんだけど、太ももに力が入らない。というか、痛い。筋肉が痛い。ずっとつっているような状態で足を酷使してきたので、なにか、筋繊維が壊れているような痛みを感じるようになってきた。さすがにうまく力が入らない。

どうせそうなんだろうな、と思っていたけど、鳳来寺山もまた、何度かなんちゃってピークがあり、「そろそろ頂上かな?」と思ったらまた次の登りが現れる、ということを繰り返して、たまらず何度か立ち止まって足を休めた。

本当はストレッチをしたいのだけど、どの方向に足を曲げても、いろんなところがつるので、前屈姿勢になって息を整える程度しかできない。息を整えて、また登って行く。そういえば、周りには全然人がおらず、しばらく人には会っていない。誰にも抜かれないということは、周りの人も同じくらい疲れているんだろう。大丈夫だ。行ける。

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鳳来寺山に着いたときには、思わずうれしくなって記念写真を撮ってもらった。なかなか思い出深い山になりそうだ。

ようやく最後の山を越え、あとは基本的に下るだけ。ゴールが見えてきた。丹羽さんのタイムには届かないけれど、10時間は切れそうだ。下りで、またしても水が切れた。今度は1リットル入れてきたのに、なくなってしまった。気温が高く、汗が多いようだ。水欲しい・・・と思いながら走っていると、鳳来寺の境内に売店が出現。売店のおばちゃんが応援してくれるので、「水を頂けませんか」とお願いすると、快く分けてもらえた。助かったー。

ここから短い上りをもう一度登り、林道を下って、いよいよゴール。見覚えのある赤い吊橋を渡ると、なんだかこみ上げてくるものがあった。そしてゴール。9時間54分。51位。ふうー。

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10時間切れたし、これまで完走したレースの最長距離も更新。改善点はあったけど、まずまずの結果で満足。
ゴールでは丹羽さんと、途中でリタイアした堀川さんが出迎えてくれた。ありがとうございます。おかげで、本当にいろいろなおかげで、完走できました。
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振り返り

ということで、無事完走と10時間切りを達成できたわけですが、少し振り返り。
基本的に、序盤を抑えていく、という作戦は正解だと思うけど、抑えが足りなさすぎた。つぐまで106番で入れたのは良かったけど、そこで「抑えすぎた」と思ってペースを上げて、小松まで50人抜きをしたところが反省点。第2区間ももっと抑えてよかった。
この区間で体力は温存していたが、足に負担をかけて、後半にずっと筋肉の痛みを抱えながら走ることになった。心拍数が上がっていなくても、飛ばしすぎ、ということがあるんだ、ということが分かった。
ペースを上げるにしても、最後4分の1くらいからで十分で、それまではひたすら抑え続けるくらいが良いのかもしれない。

個人的な改善点はそういうところだが、興味深いことに、僕の前後でゴールしている人は、ほとんどが僕よりも序盤速いペースで走っている。自分では、前半で少しペースが速すぎた、という振り返りだけど、多くの人はそれよりもさらに速いペースで入っているということだ。

http://bungo1103.hatenablog.com/entry/2017/05/04/201358
大槻さんも同じような分析をされている。こちらはデータがあるのでさらに説得力がある。(上位22位までの選手で、1位の選手より序盤ゆっくり入った人は1人しかいない、という驚くべき事実が明かされている)

長いトレイルランは、ちょっとしたトリックのようなものに思えてきた。つまり、直感的には「このくらいのペースがベストだろう」と思って走っても、それが最適解ではないということだ。

みんな経験豊富で、良いタイムで走りきりたい、と思っているはずなのに、それでも多くの人が序盤に飛ばしすぎてしまう。あまりに距離が長いので、残りの距離を走りきるための理想のペースと、身体の感覚を合わせるのが難しいのだ。もちろんそこには、レース独特の興奮状態とか、周りの選手に引っ張られるという精神的な効果もあると思うけど、そういうことも含めて、「いかに冷静に、ゆっくり入って、イーブンペースで走り抜けるか」というゲームである、という側面が見えてきた気がする。

三河の場合、前半の小松までが4時間弱、そこからゴールまでが6時間かかる。ということはつまり、距離で言えば半分だが、時間で言えば4割しか来ていないということだ。最初の4割で10%ペースを上げるよりも、残りの6割で10%ペースを上げた方がずっとたくさん時間を稼げるわけである。奥三河の場合は、そういう「距離と時間のトリック」も含まれているから、余計に全体を見通した最適なペースをつかみにくいんだと思う。

なにはともあれ、完走できて10時間切れたのは良かった。第1区間ではしっかりペースを抑えることができたし、お陰で途中で50人抜いたり、後半も大きく崩れることはなく、終盤で順位を上げるというこれまでになかった展開も経験できた。

精神的にも、途中で諦めたりせずに、自分の持っている力を客観的に見極めながら、気持ちを切らさずにゴールまで進めたのが良かった。まだまだ改善点はあるけれど、山を楽しみつつ、さらにうまく走れるようになれると良いなと思う。
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