8th Kyoto Mount Chop!

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やってまいりました。秋のKyoto Mount Chopの季節が。
3月の比叡山を走る春大会に続いて、北山を走る秋大会です。

何と言っても、はじめて表彰をしてもらえた思い出の大会です。
そして、3月の大会がきっかけで、たくさんのトレラン仲間と知り合いになれました。
主催者の丸山さんは子どもの小学校も同じで、運動会で顔を合わせたりするくらいのご近所さんです。
そんなMount Chop、もちろん秋も出たい!

出たい!、のですが、エントリー受付の9月1日の時点では、骨折でまだ走ることもできませんでした。
11月にちゃんと45kmも走れる身体になっているのかが分かりません。
熾烈なクリック合戦を勝ち抜いてエントリーしておいて、当日キャンセルするのも、エントリーできなかった人に申し訳ない。
どうしたら良いんだ!

しばらく悩んでいたのですが、ある時、「そうだ、マイルドコースにエントリーしよう!」というアイデアを思いつきました。
45kmほどのワイルドコースに対して、マイルドコースは15kmほど。
療養期間が長引いたとしても、さすがに11月になれば15kmくらいは走れるだろう。
そうすればドタキャンで迷惑かけることもないし、これは良いアイデアだ!と思ってマイルドにエントリーしました。
・・・と、この時は良いアイデアだと思ったのですが、結果的には、それはそれで別の迷惑をかけたかも知れません。(その内容はのちほど。。)

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今回は二宮さんもエントリー。
二宮さんはもちろんワイルドです。
チョーップ!

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スタート時間が近づくと、丸山さんたち運営スタッフさんが登場。

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ローカルの草レースとはいえ、たくさん集まってなかなか賑やかです。

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選手宣誓から恒例の寸劇(?)が始まります。
今回は、丹羽薫さんが呼び出されて前へ。

「ねえちゃん、上から下までサロモンで決めて、初心者やろ。コースロストとかしたらあかんで。」
とかいじられていて、すごかったです。
(最後は、「あなたが世界の丹羽薫さんですか!」みたいなオチがついてましたがw)

そして、いつものように(?)、寸劇をやっている間にスタート予定時刻を過ぎてしまい、
10分遅れでスタートしました。
(相変わらず良い感じでゆるいですw)

スタート後も、3回ほど信号で止まり、そのたびにばらけかけた集団がまた1つに。
信号のたびにレースが振り出しに戻る大会も珍しいですよねw

そんな感じで3kmほどロードを走り、ようやく向山に向かうトレイルに入りました。

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(写真:最勝寺進さん)

前回の優勝者、岡見さんは、今回はトリオで出場されていました。
その岡見さんたちのチームが、スタート直後から先頭を引っ張ります。
最初は何人か一緒に走っていたのですが、トレイルに入ってしばらくすると、岡見さんたち3人と、僕だけになりました。

向山の登りで一度僕が先頭に出たりもしましたが、下りが足をかばいつつだったのですぐに追いつかれ、
ふたたび3人の後ろに。

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ゆるい上りは走り、きつい上りもかなりのペースで歩き、下りはどんどん走ります。
ついていくのがやっとでした。
僕は15kmしか走りませんが、3人は47kmの道のり。
こんなペースで47km行けるなんてすごいです。
ずっとこれくらいの速さで走れるようになりたいものです。

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ほいっ、ほいっ、ほいっ。
遅れないように、ついていきますよー。

そして、二ノ瀬ユリの分岐まで来ると、マイルドコースは折り返しでお別れです。

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みなさん、長い道のり、がんばってくださーい!
(はーい、とお返事)

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(ここまで写真:最勝寺進さん)

さて、ここからは僕一人です。
ゴールに向けて、行ってきます〜。

身体の方はというと、概ね軽快に走れているのですが、
下りで左膝に少し痛みを感じます。

それから、この数週間、左足の薬指と中指の間の付け根辺りが痛むのですが、
どうやらモートン病というらしく、
どうしてこうも、次から次へといろいろな場所が痛くなるのかなと思うのですが、
そこもちょっと痛みます。

というわけで、下りはあまり無理をせず、ゴールに向かいました。

二ノ瀬ユリを下り、再び夜泣峠への登り。
夜泣峠と向山を登り返せば、上りは終わりです。

しっかり出し切ろう、となるべくペースを落とさないように登って行くと、
大きな木にテープが巻いてあり、よく見ると、
「カタツムリの渦巻きは、右巻きと左巻き、どちらが多いでしょう?」
というクイズが書いてあります。

え?
どっち?

これはなんだろうか、低気圧の雲が北半球は反時計回りになって、南半球は時計回りになるみたいに、
北半球と南半球で分かれたりするのかな?

どうなんだ!どっちなんだ!と気になるものの、その後答えは一向に示されません!
がー、気になるー!

なんという残酷な応援なんでしょうかw

結局コース上では、答えは与えられませんでした。(僕が見た限り)
そこで、今調べました。調べましたよ!

カタツムリには右巻き(右旋:dextral)と左巻き(左旋:sinistral)があり、上から見て、渦の中心からどちら回りに殻が成長するかで決められる。実際に区別をするには、殻頂を上にして殻の口を自分の方に向けたとき、殻の口が右にあれば右巻き、左にあれば左巻きとするのが簡単である。日本産のものでは種ごとに巻きの方向が遺伝的に決まっており、大部分の種は右巻きであるが、ヒダリマキマイマイなど少数の左巻き種がおり、キセルガイ科のように科全体が左巻きのものもいる。
巻きの方向を決めるのは一つの遺伝子によるとされ、この遺伝子が欠如もしくは機能しない場合、その種本来の巻き方向とは逆に巻いた逆旋回個体となるという。実際に逆旋個体が発見されることもあるが、きわめて稀な例である。通常、逆旋個体は体の構造も逆で、交尾孔も右旋個体は右側、左旋個体は左側に開く。多くのカタツムリでは対面しながらすれ違う位置で交尾孔のある側を相互に合わせるため、巻き方が逆であると交尾が困難となり種分化がおこる場合もあると考えられている。外国にはポリネシアマイマイやマレーマイマイのように同一種内で右巻きと左巻きの両方が普通に出現する種類もある。このような両旋型の種の交尾は、他方の殻の上にもう一方の個体が乗るマウンティング形式であるため巻き方の違う個体同士でも交尾が可能であるという。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%84%E3%83%A0%E3%83%AA

ほほー。ほとんど右巻きなのに、稀に左巻きの種がいると。
種ごとに分かれているんですね。へえー。

ということで、ようやく疑問が解決しました。ほっ。

この難問クイズ、身体の疲れも一瞬忘れ、考え事ができましたので、ある意味効果的な応援だったかも知れません。

(後日談:クイズを書いた中村さんがこのブログを読み、「答えは夜泣峠を越えて一つ目の左の木に書きましたよ!」と教えてくださりました。なんと!見落としていたんですね。。失礼しました!)

そんなこんなで、夜泣峠に辿り着きました。
僕が夜泣峠を越えて向山に向けて入ったところで、向かい側からスイーパーの方々と、最後尾のランナーさんがやってきました。
もしかしたら会えるかな?と思っていたのですが、間に合いました!うれしい!

「え、もう戻ってきたんですか?」
と聞かれて、皆さん道を譲ってくださり、なんとハイタッチ。
「がんばってください!」
「お互いがんばりましょう!」
これは嬉しかったです。

ここから向山はすぐ。
頂上を越えればあとは下るだけです。

トレイルを下りきり、最後はロード3km。
まだ力も残っていますので、ちゃんと出し切ろう、と、キロ4分20秒ほどのペースで走りました。

ゴールに着くと、スタッフの方が何か他の作業をされていました。
「すみませんー、帰ってきました〜」
と声をかけると、
「あ!もう帰ってきたんですか!」
と言われ、慌ててタイムを記録。
「すみません、もう一度走ってきてください」
となり、写真撮影のためにゴールシーンのやり直しw

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ゴールテープを貼ってもらい、改めて今度はちゃんとゴールテープを切ってゴール!
タイムは1時間48分でした。

飲み物とお菓子を頂き、服を着替え、後続の方々のゴールを待ちます。
…が、30分ほど経っても姿が見えません。
結局、33分差で、女性の方が2位でゴールされました。

はい、要するに、このクラスは、そういう設定のクラスだったのです。
大会概要にも、ちゃんと

マイルドコース
トレイルランニング未経験者、初級向けお試しレース

http://kyotomountchop.skr.jp/syumoku/

って書いてありました。
ということで、かなり空気を読まない感じになってしまいました。(すみませんすみません。。)

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夜は恒例の打ち上げ。
いつものごとく、大盛り上がりです。

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「京都、マウント、チョーーーーップ!」
ということで、秋の大人の大運動会、という様相を呈したKyoto Mount Chop。
今回も楽しませて頂きました。ありがとうございました!