滋賀県一周トレイルに挑戦!その4

初日に40km走った翌日。大原で目覚めました。
朝、また走り始める気になるかな、と思っていたけど、一晩眠って、朝を迎えてみたら、「ぼちぼち行きますか」という気持ちになりました。出発します。
そういえば、サイクリングの時も、毎朝こういう感じだったな。

f:id:jkondo:20170521083530j:plain

今日のコースは、比良山の主な山々を縦走し、一度朽木へ。そこから白倉岳の山脈を越えるくらいまでは行きたい。できれば、高島トレイルの入り口まで進んでいけるとベストです。

比良山縦走

昨日ゴールした平のバス停まで移動し、歩き始める。昨日は途中からバテてしまったので、今日はさらにゆっくりペース。
それでもしばらくして権現山に到着。

f:id:jkondo:20170521092000j:plain
f:id:jkondo:20170521092013j:plain
f:id:jkondo:20170521092130j:plain

なかなかの展望です。

ここで後ろからシャツ姿のトレイルランナーが登場。登りも走ってます。
わ、なんか強そうな人が来た、と思ってご挨拶し、しばらくついていってみるものの、一瞬で離れていきました。
うーん、やっぱりペースが違います。しょうがないですね。毎日続けるには、続けられるペースで行くしかないです。

f:id:jkondo:20170521092657j:plain
f:id:jkondo:20170521094732j:plain
f:id:jkondo:20170521094727j:plain
f:id:jkondo:20170521101353j:plain

ホッケ山から蓬莱山までの稜線は、比良山系の中でも最も景色の良い区間。ここで今日もドローン登場!
そして、ついに自動追尾(Active Track)に成功した気がします!


170521ホッケ山、蓬莱山

どうでしょうか。なかなか気持ち良いですよね。
こういう木がない展望が開けた場所は具合が良いみたいです。
自分で走っていると、実はここまでの展望が見えるわけではないので、「きっとこういう場所を走っているんだろうな」と頭で補完している部分もあるんですが、ドローンだとそういう景色の中にいる自分が一つの絵に出来てしまうので、走っている人間としても感慨深いものがあります。わー、こんなところ走ってたんだなあ、という新鮮な驚きが。

f:id:jkondo:20170521102434j:plain
f:id:jkondo:20170521102533j:plain
f:id:jkondo:20170521103036j:plain

蓬莱山の頂上では、「登山道は大丈夫ですが、びわ湖バレイスキー場内はドローン禁止なので注意してください」と係の人に言われて、ギリギリで着陸させて本日の撮影は終了。

f:id:jkondo:20170521103842j:plain
f:id:jkondo:20170521103850j:plain

ゲレンデを下って打見山にある「びわ湖テラス」へ。最近できたと思うんですけど、何ていうんでしょう、おしゃれカフェみたいなのが、突如山の上に姿を現します。水が張ってあって、その向こうにびわ湖が続いて見えて、これはインフィニティなんとかとか言うんですかね。よく知らないですけど。

ロープウェイで上がってきた、都会的な格好の人たちがうじゃうじゃ。そこに混じって、おにぎり食べます。もぐもぐ。はい、浮いてます。一回寄ってみたかったんです。すぐに立ち去るので許して下さい。

f:id:jkondo:20170521105918j:plain
f:id:jkondo:20170521110432j:plain

ドローン飛ばしたり、おしゃれを堪能している間に、時間は10時半に。まだ7kmしか進んでません。
さて、ここから少しペースを上げていきましょう。ということで、比良山縦走路へ。

f:id:jkondo:20170521114919j:plain
f:id:jkondo:20170521120810j:plain
f:id:jkondo:20170521123141j:plain

金糞峠から、武奈ヶ岳を目指します。が、眠い。。眠いです。
昨日はそんなことなかったんですが、疲れなんでしょうか。
ぼーっとしてきて、とにかく眠い。

f:id:jkondo:20170521123150j:plain

こんな感じなら、一度どこかで10分くらい昼寝してしまった方がしゃきっとしてむしろ早くなるんじゃないか、という気もするんですが、頭のまわりをブンブンとハエが飛んでいて、こんなところで寝転んだらハエにナメナメされるなあ、なんて考えつつ歩いているうちに、結局武奈ヶ岳手前に到着。

f:id:jkondo:20170521124419j:plain

山頂に行ったら日陰もないし、昼寝するなら今しかない、と木陰に座ってみるものの、何故か眠れず。結局また歩きだして武奈ヶ岳に登頂。

f:id:jkondo:20170521130133j:plain
f:id:jkondo:20170521130345j:plain
f:id:jkondo:20170521130303j:plain

山頂には、たくさんの登山グループがいて、みんな楽しそうにお昼ごはんを食べています。カップラーメン作ったり、コーヒー淹れたりして、ちょっとうらやましい。僕はと言うと、山頂の記念写真を撮ったら、特にやることもなし。

ちょっと心残りな気もしつつ、山頂を後にしました。
が、あとで分かったことですが、なんとその少し後に、同じ会社の山部のメンバーが登ってきたらしいです。心残りな気がしたのは、それもあったんでしょうか。惜しい!

f:id:jkondo:20170521132719j:plain
f:id:jkondo:20170521133104j:plain
f:id:jkondo:20170521133646j:plain

武奈ヶ岳からイクワタ峠までは、初めて出てきた「はじめて通る」ルート。2日目の昼にして、ようやく知らない道が出てきました。
釣瓶岳を越えると、展望が開けたりして、なかなか良い雰囲気の稜線です。

f:id:jkondo:20170521135231j:plain

イクワタ峠からは、Fairy Trailで通った走りやすい下り道。
ここから一度、朽木まで一気に下ります。

朽木の国道に出ると、こんこんと流れる水汲み場があります。この水がまたうまい。
ここで地元のおばちゃんたちとおしゃべりし、ようやく木陰で一休み。ちょっと昼寝しました。

今日も気温が暑くて、眠気もあるし、疲れ気味。
ここからはじまる白倉岳への上りは標高差700mくらいの急登。またしんどいんだろうなあ、と思うと、一旦身体を落ち着けないとやってられない気持ちになります。

f:id:jkondo:20170521140958j:plain

白倉岳への急登、下り道さがし

しばらく寝ていると、それでもちょっとリフレッシュできて、さてそろそろ行くか、と白倉岳に取り付きます。
さすがにまだ2時台だし、ここでやめるわけにも行きません。せめて次の山を超えるまでは行きましょう。

白倉岳の急登に入るとしかし、予想していたよりも足が動きます。ちょっと休んだのが良かったのでしょうか。
身体って不思議なものです。眠くなったり、回復したり、自分では制御できない波がある。
その波とうまく付き合っていくのが大事なんですね。ある程度受け入れながら。

f:id:jkondo:20170521161257j:plain

白倉岳の中岳にはどでかい杉が生えてます。この山のシンボルみたいな木。おっす、と挨拶。

f:id:jkondo:20170521161335j:plain

ここから、高島トレイルの方面に向けて、道をつなぐのですが、選択肢がいくつかあります。

f:id:jkondo:20170621205002p:plain

1つは、烏帽子岳手前の道を下り、イチゴ谷山近辺から早めに高島トレイルの稜線に入るルート。
もう1つは、823mピークから稜線伝いに下り(ヤマレコでログが上がっています)、叫び越えから高島トレイル起点にアプローチするルート。
3つ目は、大彦峠まで稜線を進み、そこから下って、叫び越えにつなぐルート。
どれが良いのかは、行ったことがないので分かりません。

ちなみに、今年からFairy Trailに60kmコースが新設され、高島トレイル方面にコースが伸びる、というアナウンスがあったので、ぜひそのコースを参考にしたかったのですが、この時点では詳しいコースは発表されておらず、参考にすることは出来ませんでした。(結局その影響で少し大変な目に合うことに)

僕が行くことにしたのは、白倉岳からまず北向きに稜線を下り(ここは、Fairy Trailのコースの中でも、一番気持ちのよい極上トレイルです)、823ピークから下れそうであればそこから下る。無理そうなら、大彦峠まで行って下る。823ピークからの下山路は、地図には全く道がないので通れないかもしれませんが、少なくとも大彦峠からの道は山と高原地図で実線なので最低でもそこは通れると判断しました。

f:id:jkondo:20170521165000j:plain
烏帽子岳手前の南分岐地点)

烏帽子岳から下る場合は、極上トレイル区間があまり走れないのでもったいないのと、イチゴ谷山付近の道がどれくらいちゃんと付いているか分からないこと。あとは、高島トレイルが全線踏破できなくなることなどから見送りました。(どれが正解だったかはこのあと分かりますw)

f:id:jkondo:20170521163253j:plain

823ピークにたどり着き、西側の尾根に降りる道を探しますが、全然ありませんでした。少しルートはないものかとうろうろしましたが、やっぱり道は見つからず。かなりの急な斜面で、藪漕ぎで下るのも危険だと判断し、断念。ヤマレコのログは、おそらく雪の上を歩いたりしたものではないかと思いました。

f:id:jkondo:20170521171350j:plain

おかげで極上トレイルを長く走れるぞ、と思うことにして、さらに稜線を北上。大彦谷林道との交差点(Fairy Trailの最終エイド地点)を越え、大彦峠に到着。さて、西に下るか、と峠道を歩き始めると・・・なにこれw。

地図では実線なのですが、西側のルートは荒れ気味。(ちなみに、東側はよく歩かれている感じでした)
というか、誰かが歩いた痕跡はほとんど見当たりません。一応道がへこんでいるので、ルートは分かるのですが、倒木がかぶさったりしていて荒れ放題。木や枝をかき分けながら進んでいるうちに、頭が葉っぱと蜘蛛の巣だらけに。

とにかくここまで来てしまったら、降りきるしかない、と、さらにかきわけかきわけ。ようやく下の沢までたどり着きました。ふう。
結局最後まで、人が歩いた痕跡は無く、最後は田んぼのあぜ道を歩いて道に出ました。
地元のおばちゃんがいて、「一体どこから出てきたの?」と目を丸くしていました。
「ここは大彦峠の道じゃないんですか?」と聞くと、「この道は、もう歩く人なんかいないよ」とのこと。
いやあ、山と高原地図で実線にするのはちょっと厳しいですよね、ここは。

ということで、厳し目のコースを通って下に出たのがもう17時過ぎ。さすがに高島トレイルの入り口までたどり着くのは難しくなりました。せめて、叫び越えの入り口まで行っておこう、とロードを走って、今日の行程は終了。

f:id:jkondo:20170521175947j:plain

朽木のてんくうに泊まり、温泉に入りました。

2日目は35km、累積標高2500mでした。昨日よりもさらに5km距離が短くなりましたが、標高は同じくらいです。
はてさて、このペースで行くと、三重まで一体何日かかるんでしょうか。

ここまでは、大半が走ったことのあるルートでしたが、明日からは一転、全てが未知のルートです。
さて、どんな道が待っているのでしょう。

(つづく)