Andorra Ultra Trail Mític 112km(その3)

Comapedrosa小屋(21km)から、Margineda(44km)まで

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Comapedrosa小屋を朝の3時半頃に出発。次のBotella小屋エイドまでは10kmあるので、次のエイドに着く頃には明るくなっているかな、と予想。ひとまず明るくなるくらいまでは一緒に行きましょうか、と宮崎さんと話しつつ進みます。

が、この区間のことはあまり覚えてないですw。
それまでと比べると緩やかな登りと、下りが続いて、走りやすかったです。
傾斜のゆるい下りになると宮崎さんのペースが上がるので、遅れないように着いていきました。

しばらく進んでいくと、遠くに小屋のような明かりが見えてきました。Botella小屋に到着するにはまだ時間が早いはずですが、地形的にはBotella小屋としか思えません。

もう次のエイドに着くの?と思っていたら、そこから一気に谷に下り、ゲレンデの激坂の登り返し。
この最下部の谷が、泥でぐちゃぐちゃになっていて、足が泥にすっぽりはまって、慌てて足を抜こうとしたら、靴が脱げ、もう片方の足も急いで抜いたらさらに靴が脱げて両方の靴が泥の中に埋もれてしまう、というトラブル発生。これがこの区間で一番覚えている出来事ですw。
一応川で靴と足を洗いましたが、なんかもう、何色の靴だったか分からない感じになってきました。(しかも微妙に匂いますw)

気を取り直して激坂を上っていくと、やっぱりBotella小屋でした。ここに5時20分に到着。31km地点です。
明るくなってから到着するだろうと思っていたのに、まだ暗いです。プランAでは5時50分の予定だったので、いきなり30分も余裕ができました。大会が出している予想タイムが、ちょっと長かったんでしょう。

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ここから次のMarginedaのエイドまでは13km。ちょっと長いです。
しばらく平坦なトレイルが続いて、アンドラにこんな平坦な区間があって良いのか?と思うくらい走りやすかったです。
が、宮崎さんが少ししんどそう。たまに待ちながら、進んでいるうちに、明るくなってきました。

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平坦区間がしばらく続いたあとに、Bony de la Pica山の登り(300mくらい)。

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もうすっかり明るいです。
標高2400mくらいでそれほど高くはない山ですが、頂上付近は展望が良くて開けています。
その頂上に近付いていくと、空からヘリコプターの爆音が。

最初は物資の輸送か、救助かな、と思っていたのですが、上がってきたヘリコプターが頂上の回りを旋回し始めて、どうやら選手を追いかけている様子。

僕たちもちょうど頂上に辿り着くタイミングで、その回りを何度もヘリコプターが旋回し始めました。
これはきっと、撮影しているに違いない、と思って、ヘリに手を振ったり、ちょっと頑張って走ってみたりしていました。

なんとここに、MtSNの取材できていた一ノ瀬さんが乗っていたことが後になって判明!

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普通じゃ絶対撮れないような空撮写真を撮ってもらいました。すごい写真です。ラッキー。

Bony de la Picaを超えて、岩場を下り始めますが、宮崎さんのペースがなかなか上がらず。
宮崎さんは、次のエイドに着いたら一度30分くらい寝ます、と話しています。

すっかり明るくなりましたし、じゃあそろそろ先に行きますね、ということで、ここでお別れ。
夜の区間を一緒に行けたおかげで、随分心強かったし、無茶なペースにもならずにすみました。ありがとうございました。
「ゴールで会いましょうね」と約束して別れました。(が、その後また2回も会うことにw)

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ここまでは、序盤なのでなるべく抑えて、と思って進んできましたが、ここで距離が40km。
あまり疲労感を感じていません。(この距離でこの感覚は、これまでのトレランレースではじめて)
心配だった足首も、幸いスタートの時と痛さは全く変わっておらず、確かに少し痛いけど、悪くもならないので、このまま行けるかな、という感じです。

ゴールまでは70km。さて、そろそろペースを上げていくかな、と下り始めました。(が、まだペースを上げるには早かった。。)

ここからMarginedaまでは、一気に1400mほど下ります。最初は少しテクニカルな岩場があり、その後は日本のトレイルみたいな森林の中の道が続きます。無茶苦茶飛ばしているわけじゃないけど、一人になって、まずまず良いペースで下っていきます。ここで何人も、前にいた選手をかわしました。
だんだん調子に乗ってきて、さらに前の選手へ、前の選手へ、と順位を上げていきます。

最後はまだ着かないのか?と思いながら走り、8時半頃にMarginedaのエイドに到着。
ペース表では、Aプランだと9:17、Sプランだと7:52。Sプランからは30分ほど遅れていますが、Aプランからは50分くらい前に来ています。よしよし。

Marginedaは車でアプローチできるエイドなので、着いたら誰かが待ってくれているかな、という淡い期待を持って飛び込んでみたんですが、知っている顔は誰もおらずw。日本人っぽい方すら、一人も見当たりません。。
エイドは体育館にシートを敷いて、そこで預けたドロップバックを受け取れるのですが、オフィシャルの飲み物や食べ物もあまりなく、フラスクにスポーツドリンクを満タンにして欲しい、とお願いしたら、「そんなにたくさんあげられないよ」と断られてしまいました。仕方なく、大きなタンクから水を入れましたが、なんだかショボーン。。
大きなエイドなので、さぞかし楽しい場所で、元気がもらえるだろう、と期待していただけに、ちょっと精神的なショックを受けてしまいました。
(この辺が、海外レース独特ですね。誰とも話せないと、こんなに元気が違うのか、と思いました)

ここからまた高い山に登り直して、次の車でたどり着けるEnvalira(77km)までは33kmの道のり。
宮崎さんとも別々になったので、ここからは誰も日本人に会わずに、一人で山を進むのか、と思いつつ、次の山に向けてエイドを後にしました。

Margineda(44km)から、Envalira(77km)まで

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Marginedaを越えると、今回最長の登りが待っています。標高差1500m。
さっき下った標高差を、また登り返すのか、と思うと、「まじか」という気持ちです。

それでも、エイドを出発する時はまだ元気でした。エイドでチップをチェックしてくれている人に、「今何位ですか?」と聞くと、「119位だよ」と教えてくれました。
後から分かったのですが、手前のBony de la Picaでは146位だったので、下りで27人も抜いたようです。(そりゃ飛ばしすぎだわw)

上りが始まると、また「順位上げていくぞ」という気持ちになってきて、「とりあえず、50位を目標にしよう」なんて考え始めました。
「今は119位。50位になるには、70人抜かないと行けない。残り70kmなので、1kmに1人抜けば50位だ」みたいな計算をして、「よし、1kmに1人抜いていこう!」みたいな意味の分からない気合いの入れ方をしていました。(順位なんか気にし始めると、ろくなことは無いですね)
本格的な上りが始まると、少ししんどさを感じるものの、耐えながらそれなりのペースで進みます。上から順番に人が見えてくるので、一人、また一人、とかわしていきました。
人をかわす時に、振り返りざまにゼッケンを見て、Miticの人だったら「やったー、1位上がった」と喜んだり、Rondaの人だったら「なんだ、Rondaか」と思ったりしていました。(最悪です)

そんなことをやっていたら、だんだんおかしくなってきました。
まず、暑い。これ、一体上まで何時間かかるんだろう。よく考えたら、1500mも登るって、水が1リットルでは足りないんじゃないか、ということに気付きました。そうしたら、だんだん不安になってきました。
そこに来て、足にも疲労が溜まってきました。さっきの下りで少しペースを上げたせいで、大腿四頭筋に疲労を感じ始めます。だんだん足が動かなくなってきました。
やばい。きつい。。

そこにきて、一体いつまで続くんだ、というくらいひたすら登る激坂。いい加減にしてくれ、と言いたくなるような坂が延々と続きます。
途中に一箇所、水が汲める山小屋があり、ポタポタと落ちる水滴を集めて、水を補給することができました。これで水分だけは、助かった。良かった。

その後も上っていきますが、いよいよ歩き続けるのがつらくなってきます。なんだか頭もぼーっとしてきて、さっきまでの調子の良さはどこに行ってしまったんだ、という状態。

つらい、しんどい、休みたい。。

そんな状態で上っているので、どんどん疲労感が溜まっていき、ついに地べたに倒れ込んでしまいました。
横になってしばらく息を整えつつ休みます。

そんなことを何度かやっていると、さっき抜いた選手たちに順番に抜かされていきます。
「わかるよー、その気持ち!お互い頑張ろうな!」みたいに声をかけてくれる人もいてうれしかったです。(本当はスペイン語なので、言葉の意味は分かっていませんが、こういう状況だと大体何を言っているか分かりますw)

結局頑張って抜かした選手にも抜き返されて、一体僕は何がやりたかったんだ、みたいな感じになってきて、とぼとぼ後ろからついていきます。

長い上りが終わって、ようやく峠っぽいところに辿り着くと、スタッフの方が数名立っていました。
また水が足りなくなってきて、「水ありませんか?」と聞きますが、「ごめん、無いよ」とのこと。
「あと数kmいけばくめるから、そこまで頑張って」と言われます。はい。がんばります。

幸い、ここからはトラバースで平坦ルート。
右側に高い山が見えていて、「まさか、あそこまで行くんじゃあるまいな」と絶望的な気持ちになっていたので、ほっとしました。(右に見えていた山は、Rondaが通るNegre山という山でした。ここもたいがいしんどかったそうです)

平坦ルートに入りますが、足はもうよろよろ。全然力が入りません。
もうだめだ、こんな事になるくらいなら、44kmエイドまで宮崎さんと一緒に行けばよかった。あんなに下りで飛ばすんじゃなかった。次に休めるところがあったら、僕も一度眠ろう。リフレッシュしないとやってられない。。

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出典:Refugi de Prat Primer - Escaldes Engordany

そんなことを考えながらしばらく進んでいくと、Prat Primerという小さな小屋に着きました。エイドの数km手前の小さな小屋で、水がくめます。

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ありがたやー。水をくみます。もう、満身創痍です。

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スタッフの方が小屋に近づく僕を写真に撮ってくれていたのですが、完全に終わった顔をしていますw。

まだ50kmなんですけどね。どうするんですかね、ここから。

水を飲んでいたら、急に強い風が吹いて、雨が降ってきました。
寒気を感じて、身体がガクガク震えます。これはやっぱり休んだほうが良いです。

スタッフの方に、「ちょっと横になって眠りたい」と話すと、寝袋を貸してくれました。(これが良かった)
少し補給食を口に入れて、奥の金網の二段ベッドで、寝袋に入って横になりました。体中の疲労感が、体内を駆け巡る感覚です。何かがぐるぐると体の中を流れています。

「ああー、つかれたあー」。先のことはあまり考えずに、とにかくしばらく目をつむって横になっていました。
外はものすごい風の音です。なんだか大変な天気になってきたようです。

・・・

そうやって30分くらい横になっていたでしょうか。ふと目が覚め、身体を起こしてみると、さっきよりも少し身体が軽くなっています。
うん、これなら行けるかも。ずっとこんな場所で寝ているわけにも行かないしな。

また進み始めることにして、身支度を整えます。
今度は絶対に、オーバースピードにはならないようにしよう。ちゃんとペースを守って、ゆっくり行こう。

そう自分に言い聞かせて、小屋を後にしました。
ちなみにこの時、僕の後からどんどん人が入ってきて、寒さで震えている人もいました。寝袋は一つだけしかなかったので、僕だけが温かい思いで眠ることができ、ラッキーでした。寒そうにしている人に、使ってください、と寝袋を渡して、小屋を出ました。

小屋を出て、遠くに見える峠に向けて歩き始めたのですが、「あれ??」と自分の目を疑いました。
少し上の方に、白のシャツにピンクのスカートの見覚えのあるウェアが。どう見ても宮崎さんです。

30分眠ると言っていたので、こんなところで追いつかれるはずはないんだけど、と思いながら近付いていきますが、やっぱり宮崎さんでした。
後ろから「おーい」と声をかけて追いつくと、宮崎さんも驚いていました。そしてあまり元気はなかったです。
聞いてみると、Marginedaでは結局5分くらいしか寝なかったとのこと。それで追いつかれたんですね。

ひとまず次のエイドのClaror小屋まで一緒に下りますが、ここで宮崎さんは眠ってしまいました。さすがに疲れている様子。
僕はさっきの睡眠で少し足が回復したので、そのまままた一人で小屋を出発。次は66kmのIlla小屋を目指します。

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出典:Madriu-Perafita-Claror Valley

ここからIllaに至る渓谷は、世界遺産にもなっているというマドリウ・ペラフィタ・クラロ渓谷ピレネーの山岳地方ならではの生活の跡が残る文化遺産ということです。

このあたりになると、だんだん周りの選手が少なくなってきます。前も後ろも、視界には人が見当たらない時間帯が長くなってきます。
が、こんな時に、さっきから怪しかった天気がさらに悪化。雨が降ってきたかと思うと、雷が鳴り始めました。気温が低くなってきて、肌寒くなってきました。(夜は暖かったので温度についてはすっかり安心していたのに、まさか昼間に寒くなるとは。。)

広大な景色の中で、雷鳴が轟くと、あちこちの山に音が反響して、すごい迫力です。
いや、すごい迫力です、とか言っている場合じゃありません。
樹林帯ならまだしも、視界が開けた場所だと、落雷の危険すらあります。
だんだん雷は激しくなってきて、たまに稲妻が落ちるのが見えるようになってきました。

これって、大会中止になったりしないんだろうか?と思いつつ、カッパを急いで着ますが、後ろから追いついてきた選手はおかまいなしに進んでいます。
確かに、こんなところで助けを待っていても何も来るわけもなく、自分で何とかするしか無いんです。
雷鳴の中、どうか雷が落ちませんように、と祈りながら進みます。

そんなわけで、世界遺産どころじゃなかったです。もう。

雷が落ちませんように、無事に小屋までたどり着けますように。
祈りながら進んでいると、雨の降りが激しくなってきて、ますます寒くなってきました。
カッパは登山用のゴアテックスの上下を持ってきたのですが、それで正解でした。上下とも着込みます。
手も冷えるので、手袋の上から、防水のオーバーグローブをつけました。念のため持ってきたんですが、まさか使うことになるとは思いませんでした。

「こんなに雷が鳴っているのに、大会は続行するなんて、なんて激しい大会なんだ」と思いながら歩いていたのですが、実はこの時間帯は、実際に大会は中断していたらしく、僕の少し後に小屋に入った人は、しばらく小屋を出発することはできず、待機していたそうです。(そんな時に自分は外を歩いているなんて・・・w)

ちなみに小屋で待機した人は、待機していた時間を最終ゴールタイムから引いてもらうことができたそうで、そういうことなら待機時間に小屋で眠るのが一番良かったかも、なんてまた浅はかなことを後から思いましたが、そんなうまいタイミングで小屋が出てくるわけでもないですし、そもそもそんな状況では眠れるだけのスペースが有るとは思えないな、と思い直しました。(ほんとつまらないことを考えてますねw)

Illa小屋に向けて標高を上げていくと、雷の次はヒョウが降ってきました。
もう、だんだん驚かなくなってきました。
ここでは、あらゆることが起こりうるんだ、ということが、だんだん分かってきました。
ヒョウくらい降りますよね、そりゃw。
だけど、ちょっと痛い痛い。ばちばち当たるのはやめて欲しいです。

はいはい、雷の次はヒョウね、と思いつつ歩いていると、ついにIlla小屋が見えてきました。なかなか新しくてきれいそうな山小屋です。
ここまでの経験上、街の中にあるエイドよりも、山小屋のエイドのほうが実は居心地が良い、ということがだんだん分かってきたので、ここも期待して入りました。

入り口で靴を脱ぐ必要があり、入ってみると中の食べ物と飲み物は少なめ。ちょっと期待はずれ。
なあんだ、と思いつつスープを飲もうとしていると、見覚えのある顔が。というか、奥の方から元気そうに日本語で話している話し声が聞こえてきます。
なんと、Rondaに出ている片岡さん(と、日本語を流暢に話す外国人)でした。

「片岡さん!」と叫んで、再会を喜びます。いやー、こんなところでまさか出会えるなんて。

二人であれこれ情報交換をして、そろそろ出発するか、と外に出ると、小屋に出たところで今度は丹羽紀行(のり)さんと宮崎さんが。
わあ!宮崎さんまた会った!そしてのりさんとこんな場所で会えるなんて!

どうやら、疲れて雷も怖がっている宮崎さんを、のりさんが一緒に行きましょう、と声をかけてここまで引っ張ってきたみたいです。
のりさんは元気そうですが、宮崎さんはかなり精神的に参っている様子。
どうやら雷が怖くて、「もう嫌です。77kmでやめたいです」と言っています。
だけど、なんだかんだ言って、それほどペースは崩れていなくて、やっぱり早いんだなあ、と思いました。

二人に別れを告げて、片岡さんともう一人の日本人の方と一緒に小屋を出発。しばらく行ったところでRondaとMiticのコースが別れるので、また「ゴールで会いましょう」と握手してお別れ。
一人でCollada Pessonsに向けて登り始めます。こちらも、2900m近い標高がある、今回のコースで2番目に高い山です。

一人でしばらく登っていると、暑くなってきたのでカッパを脱ぎました。そこに、後ろからのりさんが一人で追いついてきました。
宮崎さんは小屋でしばらくゆっくり休む、ということで、のりさんだけがすぐに出発したそうです。
「あの調子だと、きみのちゃん(宮崎さん)は次のエイドでリタイアするでしょうね」とのこと。うーん、残念ですが、でもかなり心が折れている様子だったので、仕方ないのかな。
それにしても、のりさん早い。

そのまま頂上まで頑張って上っていきます。のりさんは「登りは遅いんで先に行ってください」と言っていたのに、結局頂上手前の稜線を歩いている間に追いついてきて、そのまま下りに入ります。すごい景色です。

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いつの間にか、空が晴れてきて、雷もおさまってきました。良かった。
岩場の下りに入りますが、のりさんの下りが早い。。
ストックを足のようにつきつつ、岩の上をぴょんぴょんと飛びながら、独特の下り方で下っていきます。
「これが早いんですよ〜」と楽しそう。どうしてそんなに元気なんですかw

とりあえずそんなに早いのなら僕も真似しよう、と、後ろから一生懸命真似をしながらついていきます。(が、これも良くなかったw)

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頑張ってついていくんですが、慣れない走り方をしていたら、膝は痛くなるし、しんどいしで、やっぱりこんな余裕の無い状況で、慣れないことなんてするもんじゃないですw

景色が最高なのは良いんですけど、スピードが出ない。
「のりさん、僕遅いんで先に行ってください」とお願いしてみるものの、「別に良いですよ、Envaliraまでは一緒に行きましょう」と温かいお言葉。
じゃあお言葉に甘えてついていきます。でも本当にスピード出ません。。

のりさんにペースを合わせてもらいながら、77kmのEnvaliraへ向かいます。途中から大草原のゲレンデ(?)地帯に出て、一体ここはどこなんだ?というくらいの壮大な景色の中を走っていきました。

長い下りを下りきり、ようやくEnvaliraのエイドに到着。到着は18時50分。それでも、Aプランよりは1時間ほど早いタイムです。
が、僕の中ではもう、「計画通りうまく運んでいる」という感覚は全くありませんでした。

ここでのりさんを見送って、しばらくまた横になって眠ることにしました。

(つづく)