Kyoto Mount Chopで出し切りました

スタート前集合写真 (Photo by Susumu Saishoji)

2021年の春に100マイルを走ったあと、あまり走らなくなって、体重は増えるし、トレラン関係の皆さんからは、「近藤はもう引退したのかな」と思われていたと思います。

その後、LAKE BIWA 100や滋賀一周ラウンドトレイルという大会の立ち上げに関わって、立ち上げの過程であちこち調整で奔走したりしていて、さらにIBUKIというGPSラッキングの事業の立ち上げの時期も重なった1年半くらいでした。

もともと、ネットの仕事ばかりでちょっと疲れたので山にでも行ってみよう、と思って始めたトレイルランだったのに、ふと気づくとレース会場でもパソコンに向かって選手の皆さんが道に迷っていないか確認したりしていて、「なんで山に行きたいと思って山を始めたのにいつの間にかパソコンに向き合うことになってんだ?」「やっぱり僕はここに戻ってきてしまうのか。。」という心境になりながら、ひとまず目の前のやるべきこと、自分がやらないとどうにもなら無さそうなところに集中して一つ一つやることをこなしていたんですが、ふと気づくと体重がまた7キロくらい増えて75キロ近くになっているし、LAKE BIWA 100とかシガイチとかの関係者から、「近藤さんも出ないんですか?」って聞かれるけど、選手の様子を見ていても、全く自分には完走できるイメージが持てない、という状態になっていました。

今年の5月のシガイチの直前がいろいろ一番忙しくて、シガイチの調整が大変だったり、IBUKIを使っていただける大きな大会の準備があったり、新しいメンバーが入ってくれたので色々覚えてもらったりと、てんてこ舞いで、とてもじゃないけど自分が走るとか、ましてやレースで結果を残すとか、考えられる余裕がありませんでした。それもゴールデン・ウィークを終えると一旦切りがついて、ふと我に返る、というタイミングが訪れたのが5月の中頃だったと思います。

その頃に、以前から気になっていたSTEPNを始めようと思って、バイナンスに口座を開設してビットコインを送金してソラナに交換し、さらにSTEPNのウォレットにソラナを送り、初めてのシューズを買い、走り始めたのが5月22日でした。

本当は知り合いから3月くらいにはSTEPNの話を聞いていて、興味を持っていたのに、結局始めるのが5月の下旬というタイミングになってしまい、その後すぐにユーティリティトークンのGSTや、シューズの価格が暴落して、2週間位で購入した靴の値段が2割以下に下がるという、ジェットコースターのような体験をして、投資回収の目処がずいぶん遠のいてしまい、これがweb3か、と洗礼を受けました。

はじめに興味を持った3月にすぐに始めていれば、2ヶ月位で原資回収はできたんだろうなと思ったりもするけど、あの頃はとてもじゃないけど毎日走るような余裕がなかったし、意外とこの損失額の大きさが、その後の自分のモチベーションになったのかも知れない、と思うと、これはこれで良かったのかも知れません。負け惜しみとも言えます。

どうせSTEPNをやるなら、それなりに投資をして、毎日稼ぐ金額を増やした方が、走るモチベーションにもなるし、原資改修後の利益も大きくなる、という、不動産投資的な発想により、靴を9足買い揃え、アンコモンも3足にし、毎日12エナジー=60分仮想通貨を稼げるまで最初の1週間位で投資を行い、あとは淡々と原資回収をし、その後は利益を出していくぞ、と意気込んでいたものの、先ほど書いたように靴やトークンの暴落によってどんどん収益率は下がり、当初は4-50日くらいで回収できるかな、と思っていたものが、回収するには1,2年かかるかな、いや、このまま下落が続くなら永遠に回収できないのかも、という状況になりました。

ただ、やっぱり、走っただけでお金が稼げる、という体験のインパクトは大きくて、始めた頃は特に、純粋な驚きと楽しさがありました。web3のことは、いろんな人がいろんなことを言っていますが、僕が一番インパクトがあると思うのは、「誰でもお金を作れるようになった」ことだと感じています。お金を作るなんて、一般市民ができるとは思ったこともなかったのに、今ではちょっと技術のある人なら独自のトークンを作ることができるし、うまくやればそのトークンを取引所に上場させて、他のトークンや現金と交換できるようにできる(今はもうかなり敷居が上がっているみたいですが)、というのは、やっぱり純粋に楽しいし、ワクワクする。そのトークンが、走ったり歩いたりするだけで毎日稼げる、というのも、自分としてはとても新鮮で楽しい体験でした。

以前にポケモンGOが出たときに、暑い中を新種のモンスターを探して歩きまわったりもしましたが、そのときは2,3ヶ月で飽きてしまってやらなくなって、それに比べると、たとえ安くなろうが、「お金が稼げる」という体験はやっぱり僕の中ではインパクトが有るようで、STEPNを始めて以来、トークンがどんどん安くなろうとも、靴が安くなろうとも、ほぼ毎日走ったり歩いたりし続けました。

最初の1ヶ月は値段の安いランナーを買って、会社への通勤などで毎日1時間走り始めたのですが、7月に入って気温が上がると、だんだん暑さの中走るのがきつくなってきて、急遽ジョガー(速歩きでも稼げる靴)を買い、朝の涼しい時間に歩くようになりました。大体、朝6時から7時くらいには歩き始めて、そこから1時間、毎日運動を続けました。歩いている間は興味のあるポッドキャストを聴いたり、オーディブルで本を聴いたりしています。

この習慣は、夏の間もずっと続いて、そうこうしている間に、1ヶ月で1kgずつくらい体重が減り、75kgくらいだった体重が、1キロ、また1キロと減っていきました。

9月の下旬頃に、久しぶりにKyoto Mount Chopが開催される、ということが分かり、約1年半ぶりにレースに出てみるか、とエントリー。ちょうど会社の仲間なども挑戦したい、と話していたので、身内のメンバー4人くらいで出場させてもらうことになり、11月に向けて目標が定まりました。

一緒に出た仲間たち

ここまでの4ヶ月くらいで、すでに毎日1時間走る・歩く習慣は続けていて、体重も4kgくらい減らせていたんですが、夏場はずっと歩いていたので、走ってはいませんでした。それが、なんと図ったかのようにこのタイミングで、STEPNでGMTアーニングのリリースがありました。

少し解説すると、STEPN内にはトークンが2種類あって、発行量に上限がなくて、基本的にはどんどん価格が下がっていくGSTと、発行量の上限が決まっていてある程度価格が維持される想定のGMTという2つのトークンがあります。この時期まで、STEPNで走ったり歩いたりして稼げるのは、GSTのみだったのですが、9月下旬に、レベル30まで上げた靴を使って、GMTトークンを稼げるモードがリリースされたというわけです。

実はこのGMTアーニングに向けて、レベル30で、しかもコンフォート値の高い靴を仕込んで待っていた僕は、GMTアーニング開始と同時に、ここぞとGMT掘りをはじめました。この靴は、ランナー(キロ約6分以上の速度で走らないといけない)なので、基本的には走らないといけません。それまでジョガー(速歩きでOK)で夏場を過ごしていたのですが、ここでまた半強制的に走る必要が出てきました。ただ、ちょうどこの頃には随分涼しくなってきたし、チョップまで1ヶ月と少し、と、練習で走り込むのにもちょうどよいタイミングだったので、そこから毎日、1時間走るようになりました。

夏場に早朝に散歩をする習慣ができていたので、その時間帯にそのままランニングをするようになりました。1時間走るとなると結構な距離になるもので、大体僕は1キロ5分40秒くらいのペースで走るので、11kmくらいにはなります。これを毎日走るというのはなかなか大変で、よく考えると以前にトレランにしっかり取り組んでいたころも、毎日はそこまで走っていませんでした。週末に数十キロ走ったりはしない代わりに、毎日10kmくらい走る、ということを毎日し始めたので、足の故障とかが少し心配だったんですが、ペースがゆっくりだからか、それまで数カ月間毎日歩いていたから、意外と故障はなく、それほど追い込まないおかげで、ポッドキャストなどを聴いて走りながら知識を吸収できる時間にもなるし、体力がついて日々の生活も楽になるしで、結構気持ちがよくて、なんとか習慣を維持できました。

さすがにロードだけだと飽きるので、たまにトレイルに入るようになり、上りはジョガーでGSTを稼ぎ、下りはランナーでGMTを稼ぐ、というパターンを見出したりしながら、トレイルやロードを早朝に走り続けました。そうこうしている間に1ヶ月1kgくらいずつ体重は減り続け、レースの直前には69kgくらいになりました。一番重かったときから6kgくらい減っています。

レースに向けたトレーニングと言うよりは、毎日の生活の中に1時間運動をする習慣を取り入れて5ヶ月ほどすごし、レースを迎えたわけです。

いざレース

今回のコースは24kmと短め。普段のランニングでは、心拍数で140bpsくらい、トレイルに入るときは150を超えるときもたまにある、くらいの負荷で走っていたので、本番でも150くらいに抑えて走ろう、と思っていました。となると、24kmで4時間くらいかな?と思いつつスタート。

スタートして先頭の少し後ろくらいで走り出したんですが、いきなり心拍数が150を超え、160付近に。ただ、先頭からは離れ始めている。ソロで出ているトップグループの3名くらいと、トリオが1チーム、僕より前にいて、その少し後ろで走っていた僕は、早々に心拍150以内で走るのは現実的ではない事に気づき、160以内で行こう、と方針転換。

その160も超えて165くらいになっていたので、さすがに速すぎると思ってペースを緩め、158とか、160未満に収まるように進んでいきます。比叡アルプスに入ると、後ろから平田さんが追いついてきて抜かしていくんですが、僕の心拍はすでに160近くなので無理してついていったら後でひどい目に会うと思い、追いかけず。自分のペースを守っていきます。

トリオの元さん岡見さんたちの先頭チームの方が一人遅れて進んでいて、その方のペースがちょうどよかったので、後ろにつかせてもらって一本杉に向かいました。

比叡アルプスの上り (Photo by Susumu Saishoji)

以前に20kmくらいだったマウントチョップで優勝したときは、最初の登りで先頭に立ち、そのままの勢いでゴールに向かって、途中でトリオには抜かれましたが、ソロで優勝できたこともあったのですが、流石に今の僕には、先頭についていくことはできず、最初の上りですでに先頭とはお別れ、もうゴールまで会うことは無いんだろうな、と思いながら進んでいきます。

一本杉に着くと、トリオの先頭チームが補給をしながら待っていて、さらにソロの方も居たんですが、僕はポカリを入れてもらい、八つ橋を3つくらい手にとってすぐにスタート。ここでトリオチームより前に出て、さらに僕の前を5位で走っていた田村さんよりも前に出ました。田村さんは僕のすぐ後ろに追いついてきたので、「どうぞ先に行ってください」と譲ろうとしたんですが、「いや、大丈夫です。道がわからないのでむしろつかせてください」とのこと。では、ということで僕が前を行き、進み続けます。

一本杉からの平坦路で、STEPNをやろうと思っていたのでスマホを操作するものの、汗で濡れてうまく操作できず。それどころじゃなかったです。

紀貫之の墓の分岐まで下ってから登り返し。ここからまた急登になりますが、淡々と登っていきます。後ろの田村さんが少し離れたり、平坦なところで追いついてきたりを繰り返しています。

ケーブルの駅に着くと薫さんが誘導をしていて、応援してくれました。通り過ぎて階段を歩いて登り始めると、後ろから「近藤さん、そこ走るところですよー」と楽しそうに声をかけられましたが、とても走るような傾斜じゃないので「無理です」と返しました。

その後比叡山山頂に向かう急登が続くんですが、この急登で、なんだかゾーンに入ったみたいで、急に道が平坦な道のように思えてきて、まるで散歩をしているかのように楽に歩ける感覚に襲われました。どこまでも登っていけそうな感覚のまま、頂上につくと、後ろの田村さんが随分開いています。

なかなか調子がいいぞ、と思いながら駐車場を抜け、スキー場跡地のエイドに向かっていましたが、下りで田村さんは追いついてきて、どうも下りになると田村さんのほうが速いようです。エイドでは4位を走っていた平田さんがちょうど補給を終えて走り始めるところで、最初の比叡アルプス以来、平田さんに再開することができました。

僕が持っていた水分は、さっきの比叡山頂上に向かう上りで全部飲み干していましたが、とはいえそれほどのどが渇いている状態でもなかったし、補給も足りている感覚があったので、ここでエイドをスルーして、平田さんに着くことにしました。後ろから声をかけると「復活しましたね」と平田さんが言うんですが、「ただエイドをスルーしただけです」と返し一緒にくだっていきます。

足の長い平田さんは、僕より下りが早くて、下りで少し距離が空きます。そうこうしている間に、後ろから田村さんも追いついてきて、そのまま抜いていきました。下りではこの2人に全然ついて行けないようです。

そこから松尾坂の登り返し。僕は6位に落ちました。
このあとスキー場まで登ると、あとは7kmくらい下ってゴール。平田さんと田村さんの下りのスピードを考えると、最後がずっと下りのこのコースプロフィールでは、勝てる確率はかなり低いな、と思いながら登り始めました。

松尾坂ののぼり (Photo by Susumu Saishoji)

ただ、上りでは田村さんが遅れる傾向があったので、まずは田村さんをパスして進みます。平田さんは少し前を登っていましたが、その平田さんにも追いついて2回めのスキー場エイドへ。

松尾坂の上り2。前の平田さんを追います (Photo by Susumu Saishoji)

この上りで平田さんの後ろをついていったのが、プレッシャーとなったのかは分かりませんが、エイドにたどり着いて、ロープをまたごうとしたときに、目の前で平田さんが足をつりコケてしまいました。人道的には、ここで手を差し伸べて助けるのが心ある人間ってものだと思いますが、非情にも僕は、倒れている平田さんを横目に隣のロープを超え、急いでポカリとバナナを補給して、平田さんを置いてすぐにエイドをスタートして走り始めました。

周りにはスタッフがたくさんいたので僕が助けなくても誰かが助けるだろう、というのは言い訳でしかなく、こんな非道な行動をするのはスポーツマンシップに背く、ということはよく分かっているのですが、まあ、ここは勝負に徹することにさせてもらいました。😄

それでも、平田さんはすぐに足の攣りを回復させて追いかけてくるだろうし、上りで少し差が開いた田村さんも、今までの傾向を考えたら下りですぐに追いついてくるだろうし、7kmも下っていたら、二人には抜かれてしまうだろうと思い、そうなったらそうなっても仕方がないけど、自分的に悔いが残らないように力を出し切ろう、と全力で下りました。

今までは心拍数160のリミットを課していたけど、このくだりではもうリミットを開放。170くらいの心拍で走り続けていたら、水飲み対陣のあとの登り返しがしんどすぎて、全然足に力が入らず、上りでヨロヨロになりながらも進み、また下りに入ったら全力で走る、ということを繰り返してゴールに向かいます。

最後、京都一周トレイルが二手に分かれる分岐を左に曲がり、川沿いの道に来たあたりでも後ろは見えず。これはもしや逃げ切れるのでは?とこの頃感じ始め、そのままバプテスト病院へ。もう目の前でトレイルが終わり、あとはロードを走るだけ、という地点で、石か何かに足を引っ掛けて転倒。見事に身体が一回転しました。多分トレイルを走りきった、という安心感からか、気持ちが緩んだんでしょう。手や足を擦りむいて血が出ました。立ち上がるものの、一瞬何が起きたか分からず、よろよろと歩き始め、しばらくしてようやく走り始められました。

そのままロードを走っても後続は現れず。4位でゴールしました。

後ろの二人は、3分後に2人で現れました。平田さん、田村さんの順番で5位、6位でゴール。
絶対に追いつかれると思っていた2人から、なんと逃げ切ることができました。

恐らく、実力的には平田さんや田村さんの方が上だったと思いますが、エイドをスルーしたり、倒れている平田さんを助けもせずに抜かしたり、というあの手この手を使い、今の自分の持っている力を全部出しきって4位になれたのは、自分の人間性の無さを露呈してしまった恥を補ってなお、自分の自信になったと思います。

一時は引退したと思われていた状態から考えたら、こんな上位でレースを繰り広げ、格上のお二人よりも前でゴールできた自分を、少し褒めてあげたい、そんな満足感がありました。

残念ながら、上位3名の選手は、スタートして1kmくらいで見えなくなってから一度も見かけることがなかったし、3位まで表彰があったのに惜しくも1位差で表彰を逃しましたが、その3名のレベルは更に上で、とてもじゃないけど今の自分の力ではどうやっても追いつけなかったと思えるので、とにかく今の自分が望める最高の結果になったと思います。

あとからログを見てみると、平均心拍は160、最大心拍数は179という、すごい負荷で走り続けたんだな、という数字。自分が3時間以上平均160で走れるなんて、ちょっと自分もまだ若いんじゃないか、という気持ちになれました。

心拍数のグラフ

ちなみにあとから平田さんのStravaをこっそり覗かせてもらったら、平均心拍数が154になっていて、平均で6拍も差がありました。さらに田村さんに至っては、なんと平均140。田村さんの方は若干ログがうまく取れていない疑惑がありますが、それでもログが正常なところは150前後で推移しており余裕があります。やっぱり実力的には平田さんや田村さんの方が断然上だったんだろうなと分かりました。

レースを終えて

やたらと順位のことを書いていますが、今の僕にとっては順位を上げたり、誰かに勝ったり負けたり、ということにむちゃくちゃこだわっているわけではないんです。ただ、レースを走る以上、「良い走り」がしたいと思うし、自分の実力をしっかり出し切れて、後悔のない走りができると気持ちが良いわけで、それを目指しています。

今回は、半年前に過去最高くらいの体重になっていた状態から、STEPNという新しいアプリに出会い、そのおかげで毎日1時間運動する習慣を手に入れ、毎日毎日コツコツと運動することで健康を手に入れ、さらに久しぶりのレースに出て満足の行く走りができた、ということがとてもうれしかった。とてもうれしかったので、久しぶりにブログも書いてみました。

STEPNは、未だに原資回収はできておらず、損を抱えている状態ですが、まあ、その損があることで、コツコツ走り続けていつかは回収してやるぞ、というモチベーションの維持につながっている気もしますし、そういう意味では、早期に原資回収ができなかったことも悪くなった気もします。

STEPNのようなweb3系のアプリは、結局新規参入者が支払ったお金を、それより前の参入者に回しているだけであって、ポンジスキームだ、という批判もあります。まあそういう面もあると思いますが、ユーザーが何かしら価値を感じてNFTなりのアイテムを購入をしているなら、それで良いんだと思います。今までは買っても何も返ってこないソシャゲとかばっかりだったわけですし。本当のポンジスキームだったら法律で禁止されているわけで、大々的に提供できている時点で、少なくとも犯罪的な詐欺では無いわけです。

それよりも僕が一番課題だと感じるのは、基本的にどんどん値段が下がり続けるスキームになっていることです。たとえROIが低くても、ROIが安定していれば、投資回収の目処が立つし、意外と利回り的には低くても安定してたらそんなに不満はたまらないんじゃないかという気がします。(だって回収に1年かかる、っていっても、年利100%の投資商品がどこにありますか、って話だし、たとえそれが10%=投資回収に10年かかるとしても、その辺の投資商品と比べて遜色はないわけですから。)

なので、「どんどん下がり続ける」ことが実は心理的に一番ユーザーにダメージを与えているんじゃないかな、と思うし、結局目論見通りに利益が出せないから、みんなが不満を持つし、それをtweetしたりして拡散することで、「ああ、○○はもう終わったな」みたいな雰囲気になって、新規ユーザーが増えない、という負のスパイラルに入っている気がします。

なので、利回りは低くてもいいから、それを安定させることのほうが大事なんじゃないかな、と思うし、これから出てくるアプリやサービスでは、そのあたりの解決策を見つけられると良いんじゃないかな、と思います。

が、それを差っ引いたとしても、僕を半年間走らせ続けたSTEPNはすごいと思うし、レースが終わっても、当面走ったり歩いたりする習慣は維持し続けていきたいなと思っています。

というわけで、走るだけで仮想通貨がもらえる、という怪しいアプリを入れたら、半年間運動を続けられて、引退状態だった身体を鍛えることができ、久しぶりのレースで割と満足できる走りができました、というお話でした。😊